「なまいきシャルロット」少女のドレスと女のドレス
シャルロット・ゲンズブールは、さりげないフレンチファッションのお手本としてその昔、よくオリーブ誌上で取り上げられていました。
彼女の名を知らしめ、日本のオリーブ少女を虜にしたのは「なまいきシャルロット」という映画で、何気ないボーダーTシャツやジーンズも、彼女が着ていると可愛くお洒落に映ったものでした。
この前、「なまいきシャルロット」を数十年ぶりに見る機会があり、未だ色あせない彼女の魅力に再びノックアウト、まるで中学生に戻った気分を味わいました(笑)。
この時のシャルロットは13才くらいだったと思いますが、なぜ彼女が着ると何でもお洒落に見えるのか? この映画でその謎はすぐに解けました。
シャルロットは顔が小さく手足がとーっても長い。
生まれつき洋服が最も見栄えする骨格の持ち主である、これにつきると思いました。
ただの白シャツとデニムミニを着ても、一般的なボディとはバランスが段違い。
横でチラチラ見ていた夫は「アジア人にはあり得ない足の長さ」と驚愕しておりましたが、その通り。
シャルロット本人ももてあますほどの長さだそうです。
そして大変有名なボーダーTシャツがこちら。
このボーダーTシャツは、フランス海軍御用達ブランド、ORCIVAL(オーシバル)の物だそうです。
肩がずり落ちるほど大きなサイズの袖を折り上げ、手首が見えるくらいの七分にする事で女の子らしく、襟ぐりもまるでボートネックのように見える着こなしです。
家でくつろぐ時はパンツスタイルが多いけれど、男性に会う時はちゃんとミニスカートで出かけるあたりに、フランス女のDNAを感じます(笑)。
それにしても本当に真っすぐで長い脚。
同い年ながらピアニストとして活躍しているクララのお屋敷で、彼女の真っ赤なリサイタル用衣装に魅了されるシャルロット。
豪華なお屋敷で、こんな素敵なドレスを着て白いグランドピアノを弾くクララ、シャルロットはほんの一時、夢のような時間を体験します。
そのせいなのか、どうなのか?
クララのリサイタル観賞用にシャルロットが新調したドレスは真っ赤な木綿のドレス。
鏡の前でウキウキと試着するシャルロットですが、母の居ないシャルロットの面倒を見てくれているレオーネに「みっともない、似合わない」と一蹴されてしまいます。
しかしレオーネはその後、自分の若い頃に着ていたよそゆきのドレス、これまでのコシの強い木綿ではない、柔らかな落ち感のある小花柄のドレスをプレゼントしてくれるのです。
「なまいきシャルロット」はティーンの女の子、シャルロットのひと夏の他愛のない物語ですが、この最後の小花柄のドレスを着て出かけた先で、ちょっとだけ彼女が大人になるような出来事があります。
物語の冒頭で着ていた無邪気で気軽な木綿の服からドレスに着がえて、ちょっとだけ大人のほろ苦い世界を知った、というのが彼女のファッションからも伝わってくる、小粋な演出に最近やっと気づいた次第です(笑)。
またクララのような仕立ても生地も良いドレスに憧れて、自分の予算で買える範囲で似たものを着たがるというのも、気持ちは分かるしとても可愛いんです。
でも大人の女レオーネは、自分を引き立ててくれる衣装って何だろうね?誰かのマネじゃなく、あなたならではの魅力を引き出さなきゃ・・・、というのをさりげなく小花柄のドレスに託して、シャルロットに伝えてくれている気がしました。
この最後で着ているような小花柄のドレスは、ユニクロ×イネスでもこんなのがあったと思います。
ウェストには白いベルト、足元は赤いバレエフラットというのもフレンチ感満載で可愛らしい。
フランス女性にとって、小花柄のひざ下丈のドレスというのは、ちょっとしたドレスアップ用に欠かせないアイテムなのかもしれませんね。
そしてやっぱり普通のアイテムを垢抜けて見せるには、服の似合う体をデザインする事は重要だなと改めて思います。
今も昔もファッションアイコンと呼ばれる人、シャルロットの母、ジェーン・バーキン、オリヴィア・パレルモ、アレクサ・チャン、カトリーヌ・ド・メグレ、イネス・ド・ラ・フレサンジュ・・・みーんな「類まれなるスタイルで普通の服を着こなす」点で共通しております。
そんな事を改めて感じた「なまいきシャルロット」、シャルロットの瑞々しさとノームコアの源泉のような着こなしが詰まった、素敵な映画でした。
永遠の定番、ORCIVALのバスクシャツ
全部がボーダーではなく、肩上部に少し空白があるのがシャルロット・バージョンかな。
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